家相・風水について

さて、占いコーナーにある家相の本ですが、たくさんあって一般の方ではまとまりがつかないと思います。また、西に黄色と単純にイメージしてしまう「ジャパニーズ風水」の存在は、私たちプロにとって困る場面が少なくありません。

建築家の先生貸が執筆した家相の本の中には「ほぉ~」と思うものもあります。

古式の家相を現代にわかりやすく書いてあり、根拠も捜しています。しかし、建築家の先生が家相について書いた本でも内容がものすごく悲しい本もありますから、見極める目がないと悩んでしまうでしょう。

方位や年回りなどにこだわる、家が建たない「家相」の本は途中でイヤになってしまいますね。家が建たないし根拠が納得できません。
自然環境と共存することで過ごしやすい家を建てるという考え方から離れてしまっているからです。

占いの相性のように設備と方位をみるものは、私が現代では役に立ちにくいと主張しているものです。しかし、これがまだまだ主流です。

陰陽五行説を勉強しないと、古い家相がわかりにくいと思います。

私は家相を勉強する以前に鑑定師として、そちらを学んでおりますのでわかりますが、一般の人にはどうしても「神がかった」ものにとらえられるものでしょう。

私の好きなヒコーキや自動車・船の設計に占いは使いませんし、役に立ちません。

財前教授が外科手術に占いを使うでしょうか?また、巷にあふれる家電やパソコンなどにも占いは使いませんよね。

目的が違うからです。ところが現代技術と設備が最高レベルで融合している家を建てる場合には占いをマッチングさせてしまっています。

本質から考えれば、少なくとも設備、技術論としての家相と占いが対象にしている文化論の家相は分けて考えるべきと私は考えています。

家相を占う目的は、不安や迷い、悩みを取り除くことです。

皆さんが根拠を知らないために怖いと感じている家相・説明の出来ない不安にケジメをつけることが目的です。

家を建てることを前向きになること、明るく心がウキウキして家を建てることに幸せを感じるように導くものが家相であるべきです。

ウキウキすると心は「陽」になります。それが必要なのです。

それなのに、家相を語る人たちは得体の知れない不安を煽っているように感じてなりません。家を建てるのを邪魔する家相とはサヨナラしたいですよね。

「家相なんか信じないよ。迷信じゃないか、アホらしい」と思っている人でも、いざ、自分が家を建てるとなると縁起を担ぎたくなるものですし、気になる人が多いものです。

私は仕事柄、住宅会社・不動産関係・設計士・デザイナーの皆さんと接することが多いのですが、悲しいかな家相について無関心であるか無視する方が少なくありません。

ある建築メーカーの方から「泣く子と家相家には勝てない。せっかく決まった家の建築が伸びたり、中止になることがある」と言われたことがあります。

つまり、住宅に携わる方からすると、私のような家相を語るものは敵になると考えている方がいるということです。

しかし、過去には設計者する方やメーカーさんが家相に無関心であり、施主さまの要望の無視をしたことから、設計者の建築思想の押し付けだと裁判になることがあったと聞いています。

このようなことから考えますと、やはり建築の設計に関係する皆さまには、技術論である家相に加えて、文化としての家相、伝統習俗の家相にも関心を持っていただきたいと思います。迷信として無視するのが難しいくらいに大きな存在となっているようです。

施主さまの希望がある場合には、玄関、トイレ、キッチン、部屋の配置や鬼門という存在への対応を検討していただきたいと思います。お互いを否定するのではなく、受け入れるものは受け入れて、そのうえで関係者が納得できる間取りを考えることです。

本来ならば、家相を語る私たちが根拠を語り、施主さまの不安を取り除くことが理想ですが、不安を煽る占い業界である限り、自浄作用が期待できません。

本質から家のあり方を考えることが家相ですから、私たち占い師も21世紀の視点から家相を提案する必要があります。

「鬼門」と言う言葉は、古代中国の物語がもとになっています。それなのに、そのご本家の中国では都市計画には鬼門の発想がありません。

説明出来ない根拠に踊らされるのはもうたくさんだと思いませんか?

健全な情報に基づいて真面目に考え、堅実で納得出来る判断こそが、人々の迷いを断つことが出来るのではないでしょうか。

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